アルコアホイールの仕上げの重要性と仕上げの選び方

アルコアホイールの仕上げの重要性と仕上げの選び方

アルコアホイールがオーストラリアで創業した1985年当時は、スチールホイールが大型車両の主流でした。今ではアルミホイールの方がメンテナンスが簡単で、美しい外観を長く保てる上、軽量であるため、コスト削減につながる良い方法であると広く認識されています。

アルミホイールはメンテナンスの観点において定評がある一方で、光沢を保ち、酸化を防ぐため、定期的な洗浄と軽い洗剤を使った洗車に加えて、磨き仕上げが必要です。

「オーストラリアの多くの重量物輸送会社は、私たちの厳しい環境と闘わなければなりません」と、オーストラリアにおけるアルコア・ホイールの代理店であるハウメット・ホイール・システムズのマーケティング・マネージャー、シャノン・ジラード氏は言う。

「問題は、常に土やほこり、道路に撒かれる塩分にさらされることだけではありません。トラックの洗車で使用される強酸も、アルミホイールのくすみ、ピッティング(小さな穴ができること)を引き起こす原因となります。」

アルミホイールの仕上げを選択する際には、使用する車両の目的に応じて決まるだけでなく、洗浄やメンテナンスコストの削減、ホイールの脱着回数の減少なども考慮に入れます。

ホイールの仕上げが重要なのは以下の点からです。

  • 健全な収益性および車両の日々の稼働の確保
  • 車両の使用環境
  • 顧客満足度およびリピート率における外観の美しさ

これらのすべての要因が、どのホイール仕上げを選択するかを左右します。

アルコアホイールでは3つの特許取得済の表面仕上げをご案内しております。

  • 磨き上げ仕上げ
  • LvL ONE®
  • 鏡面仕上げ
  • Dura-Bright®

磨き上げ仕上げ

(製品番号末尾0)

綺麗で、サテンのような機械仕上げの外観に。基本的なメンテナンス仕上げです。

反射なしの両面仕上げです。

お手入れ方法

1.温水、できれば高圧洗浄機などですすぐ。

2.トラック車体洗浄用の洗剤を水で希釈する。

3.柔らかいブラシに洗剤をつけて優しく洗う。

4.きれいな水ですすぐ。必要に応じて1~4のステップを繰り返す。

5.ホイールを乾燥させる。

LvL ONE®仕上げ

(製品番号末尾7 例:89U527, 81U517)

LvL ONE®仕上げは両面仕上げで、工場の精密な機械加工の後、片面もしくは両面を一度研磨することで、磨き仕上げよりも滑らかで光沢のある表面に仕上げられます。

これらのホイールは、ステアリング、駆動輪、トレーラーの用途に使用でき、内側、外側研磨、または両面研磨で提供します。

ハウメットホイールシステムズが開発した高度な仕上げ技術により、LvL ONE®仕上げのホイールは、同クラスの磨き上げ仕上げの鍛造アルミホイールに比べて、6倍の輝きを誇る高級感のあるほぼ研磨仕上げの外観となります。

LvL ONE®ホイールのメンテナンスには、通常の手順が必要です。中性洗剤と柔らかいブラシで定期的に清掃します。より光沢のある表面にするには、ポリッシングを行う必要があります。

お手入れ方法

1.温水、できれば高圧洗浄機などですすぐ。

2.トラック洗浄用の洗剤を水で希釈する。

3.柔らかいブラシに洗剤をつけて優しく洗う。

4.きれいな水ですすぐ。必要に応じて1~4のステップを繰り返す。

5.ホイールを乾燥させる。ポリッシングを行う場合は、研磨剤を塗布する。

コツ:湿らせた布を使って研磨剤をホイールに均等に塗り広げてください。セクションごとに磨くことで、研磨剤が乾燥するのを防ぎます。

鏡面仕上げ

(製品番号末尾1, 2, 3, 例:ULT391, 776472, 768423)

名前の通り、鏡面仕上げは鏡のように非常にクリアな高級仕上げで、市場で最も高い研磨度と反射率を誇ります。

鏡面仕上げは小型トラックから、大型トラック、バス、トレーラー用のホイールに対応しています。

品番末尾が1: 外側のみ鏡面仕上げ

品番末尾が2: 内側のみ鏡面仕上げ

品番末尾が3: 両面鏡面仕上げ

お手入れ方法

1.温水、できれば高圧洗浄機などですすぐ。

2.トラック洗浄用の洗剤を水で希釈する。

3.柔らかいブラシに洗剤をつけて優しく洗う。

4.きれいな水ですすぐ。必要に応じて1~4のステップを繰り返す。

5.ホイールを乾燥させる。ホイールの光沢が鈍ってきた場合は、研磨剤を塗布して研磨する。

コツ:湿らせた布を使って研磨剤をホイールに均等に塗り広げてください。セクションごとに磨くことで、研磨剤が乾燥するのを防ぎます。

デュラブライト EVO

(製品番号末尾DB 例:768423DB,871523DB, 881523DB)

ホイールの磨き作業の手間をできるだけ省きたい方には、特許取得済みのDura-Bright® EVO表面処理が最適です。

この表面処理は、アルミニウムの表面に浸透し、ホイールの重要な部分となる表面に複合材を形成します。これにより、アクリルやその他のコーティングで見られるひび割れ、腐食、糸さびが内部に侵入することがありません。

「デュラブライト EVOホイールは、アルコアホイールの中で最もメンテナンスが簡単な製品です」オーストラリアのアルコアホイール営業マネージャーのマイケル・ニコルズ氏は説明します。

「厳しい天候や道路の汚れ、標準的な商用トラックやトレーラー、バスのホイールを腐食させたり曇らせたりする洗浄剤にも耐えられます。」

デュラブライト EVO

デュラブライトの表面処理は、強力なトラック洗浄剤に含まれるフッ化水素酸などの化学物質に対して最大3倍の耐性があります。また、pH2〜12の範囲で洗浄可能なため、通常のトラック用クリーニング製品や、石鹸と水だけでも輝きを保ちます。

石鹸と水だけで清掃できることに加え、デュラブライトホイールは磨きの必要がなく、常に輝きを保つため、外観を維持するメンテナンスの労力や時間的コストがかかる大規模な運送会社にとって、非常に魅力的な要素です。

デュラブライトホイールのお手入れ方法

中性洗剤で定期的に清掃することで、数百回の洗浄や数千キロの走行後でもホイールの輝きを保ち、メンテナンスコストを削減できます。

デュラブライトホイールは、磨かなくても何年も明るく輝き続けます。

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「デュラブライトホイールは石鹸と水の簡単なお手入れが可能で、通常の磨き仕上げのアルミホイールよりも少ない時間で洗浄ができます。」

「磨く必要がないので、洗浄時間やコスト削減に大きな価値を提供します」と、ニコルズ氏は言います。

仕上げの確認方法

ご自身のアルコアホイールの交換品のご購入や、他のホイールと揃えたい場合など、現在のホイールの仕上げを確認する必要があるかもしれません。

アルコアホイールのロールスタンプやラベルには、必要な情報がすべて記載されています。

ホイールの仕上げオプションは6桁の最後の数字の部品番号で確認ができます

例えば、部品番号の末尾が7の場合、ホイールの仕上げはLvL ONE®となります。

部品番号末尾が1、2、3の場合は、鏡面仕上げを示しています。

フロントまたはステアリング用:末尾が1

リアまたは駆動輪、およびトレーラーホイール: 末尾2

デュラブライトホイール:末尾DB(特殊な表面処理)

正規のアルコアホイールにはロゴ入りのラベルが付いており、仕上げの違いを識別できます。磨き仕上げには青いアルコアラベル、LvL ONE®ホイールには「LvL ONE®」、鏡面仕上げには「Mirror Polish」が記載されています。

LvL ONE®ホイールには青いアルコアホイールラベルに「LvL ONE®」と記載されており、鏡面仕上げのホイールには同じく青いラベルに「Mirror Polish」と表記されています。

一方、デュラブライトホイールには「Dura-Bright® EVO」と記された黒いラベルが付いています。

アルコア® ホイールであることをご確認ください

ホイールの仕様については、アルコアホイールの販売部門に電話いただき、ホイールのスペシャリストにご相談ください。もしくは、お問い合わせフォームにご記入いただくと、ご質問にお答えし、仕様についてご相談させていただきます。